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【開催報告】JIMI-Labキックオフフォーラム

更新日:2019年2月14日



「一般社団法人JIMI-Labキックオフフォーラム〜いまこそ協働の意義を問い直す〜」

2019年2月5日に開催いたしました。

当日は、NPO、行政、企業、地方議会、中間支援など、約50人の方にご参加いただきました。

場のコンセプトを「深く潜る 遠くまで行くために」として、”答え”よりも”問い”、”わかる”よりも”わからない”、”Learn”よりも”Unlearn”、”すっきり”よりも”もやもや”を共有し、それぞれに持ち帰ることを志向しました。


はじめにJIMI-Labから「協働とは・中間支援とは」というテーマで考察の提示と問題提起、また「松戸プロジェクト」の事例からの成果・課題・学びを共有しました。

本ページには当日の資料も一部掲載しております。


後半は、それぞれの現場の第一線で実践されるゲストの方々と、さらに「問い」を深めるディスカッションを行いました。

 川北 秀人(IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所] 代表)

 森 祐美子(NPO法人こまちぷらす 代表理事)

 倉増 京平(電通isobar ビジネスプロデューサー)

 石井 雅章(神田外語大学准教授)

 モデレーター:五井渕 利明(一般社団法人JIMI-Lab 代表理事)





その一部を以下に抜粋します。


【パネルディスカッション抜粋】


倉増:中間とは?支援者を支援しているからか?


五井渕:それもあるが、インターミディアリー=仲介・媒介が近い。団体と団体、機会と人などの仲介。


川北:中間、と言わなければよかった、際を超えるインターだった。


五井渕:いま、中間支援は必要ですよ、とはおこがましくて言えない。職能として役割を果たしているとは言い切れない。


石井:中間に入って、何を果たす?


五井渕:ある意味では翻訳。それだけではなく、事業や成果の創造。


川北:もともとの協働がそうなんだけど、自治体にルールを破ってもらうことが必要。A+Bが、せめて+にならないと。シナジーというのはそう簡単に生まれない。プラスとプラスもあるし、マイナスとマイナスもあり得る。そういう事があってもいいと思う。翻訳は、AをAと正しく伝える。あとは、分配という役割もある。それと、シナジー。この三つができないと、存在価値がない。


五井渕:社会全体が個別に分業化されて、機能分化し、いろんな変化があった中で、シナジーは必要。そのままでは不理解もあるし、翻訳もできない。それをだれかが超えて行かないといけない。それをだれがやるかといえば、みんなでやるのだが、全体を見渡してメタの視点の役割を持つ存在として中間支援が必要なのではないか。


森:私たちは中間支援ではないけど、人間色んな側面を持っていると思う。そういう役割を下ろす場を作るというのも、ひとつの役割だと思う。


倉増:クライアントの事業を支援するという仕事における、支援側の主体性について。

「サポートする」=相手が何に困っているかが明確な場合にのみ成り立つ。

自分がクライアントと線を引いた瞬間、うまくいかないことが多い。つまり受動的なサポートだけでは足りないんです。

自分の立場を越境して、主体性を持たないと、何も生まれない。「主体性」の発揮という事が、中間支援にも必要。どこで発動するのかは難しいが、キーとなる。


石井:今のを受けてお話すると、私は一人のアクターとしてやってきた気がする。中間には立ってない。振り返ってみると、うまくいったときには、相手を変えようとすることをしなかった。相手の立場をありのまま受け入れる。無理に何もしなくていい、という姿勢。こっちは、さらけ出すことをした。自分の立場を下ろして、さらけ出す。構えを解く感じ。そうすることで、相手もおろしてくることがある。それを中間支援としてやったわけじゃない。


川北:紛争しているときの仲介者の役割は、フル武装しているところをどうやって下せるか、ということ。二極対立構造のまま調停に入るのは良くない。日本のNPOはどっちかにつきたがる。それは良くない。分かった“ふり”をする。安心させる。どうするか。ガチンコで両方持っている情報を出しあうしかない。そうすると、次の行動が緩む。


川北:問題を背負って立つということと、全体の構造を見てポジション取りすることがある。現場で支援している人のために、どういう役割を引き受けるか、ということを考えている。

主体性を発揮しようと思えば、団体を内側からしかみないのか、外から見るか。言葉が中間だと浮いてしまうので、中間性の定義をすべき。

石井さんのやり方の方が、色んな人が助かる。一回あいつのところ行ってみよう、ということになる。信頼感の獲得。


倉増:スキル?マインドセット?


五井渕:両方。


川北:よその国では、姿勢、アティチュードだと言われる。今の話は、立ち位置ですよね。でも、それが遠ければいいのかというと、そうじゃない。それを解決するマインドが必要。スキル以前に姿勢の問題。


石井:自分ではコントロールできない<他者性>との向き合い方。向き合い方としか表現できないようなものですね。向き合い方を構成するのは、これまでの身につけた知識やスキル、経験かもしれない。ただ、一つ気をつけたいのは、それを分割して身につけられるという考え方。それらは統合されたものであって、全体が合わさってひとりの生身の人だから。


森:それもそうだと思いますが、当事者じゃない誰かが問うてくれるということだけでもいいと思う。


五井渕:切り分けられるものではない。人は多面的。そういう事がざっくり言うとセンス、だと思う。経験学習によって一緒に潜って抽象化して、言語化できなくてもいいから、行動で次の現場に活かすことができるように。


石井:中間支援「組織」ではなく、中間支援「人材」という表現はいいですね。それぞれのアクターが、同時にコラボレートする人材としても活躍するというのがしっくりくる。その時には自身の立場や構えをほぐす越境が必要。ちょっと変わった表現をするとマッサージが必要。マッサージしてあげる人ではなく、マッサージされてほぐされる人として、さらけ出しながら相手と向き合う。ほぐされる姿をどう見せるかが、重要なのかもしれない。


倉増:同床異夢。すごいいいこと。企業にいてもそうだし、NPOももっとそう。価値観をめっちゃ押し付けてくる。それに共感できなかったら、いちゃダメ、という感じがある。価値観があってなくても一緒に働けるじゃん、と思っている。組織も個人も別のもの。


森:同一化のエネルギーを知らずに持ってしまっているという気付きがあった。連携、協働と言ったときに無意識にその同一化のエネルギーを持ってしまう危うさもある。全ての解が協働ではないと思う。


川北:そうはいっても、人口減る、高齢者が増えるときに、同一化ではなく、イシューをどう共有できるかは重要だと思う。課題の深刻さは人によって違っていいと思う。地方はすでに、超高齢化、子どもたちが少数派。子どもたちの困りごとの優先度が拾われる状況を作りたい。課題の共有だけはさせてほしい。解決のプロセスが別であっても。協働は手続きと成果を求められてしまう。そうするとぶつかり合いが起きる。なので、課題の共有は重要。


五井渕:いろいろ話し足りないことがある。今日は大皿で抽象的な話をさせていただいた。JIMI-Labのビジョンはまだ定義しきっていない。言葉にする、言語化することを据え置いてさえも、まずは姿勢・行動を変えていくことの方が急務と思っている。

答えのない、すっきりしない、問われるばかりの快適ではない場だったと思うが、その問いが皆さんの実践に何か生きれば、と願っている。


私たちは常に、それぞれの現場で自らのあり方を問い直し、成長し続けるための相互研鑽を続けていきます。

問い合い学び合う場をともにしたい、ともに1+1=3以上のシナジーを生み出していきたい、という方々と、様々な機会で形にとらわれない協働・コラボレーションを実現できることを、心から願っています。


今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


一般社団法人JIMI-Lab

代表理事 五井渕 利明







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